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樋上真司 プロフィール

PEラインシステム(その2)
それでは前回に引き続き、ラインシステムをご紹介。


摩擦系ノットは編み込みや締め込みに少なからず慣れが必要で、それこそ一朝一夕で身に着く類のモノではありません。
最近はネットで検索すれば、動画で見る事ができるので幾分マシにはなりましたが、それでも締め込みの力加減など分かり辛い点も多いので、できれば知人やショップなどでじっくり教えてもらう事をお勧めします。
ココだけの話、自分が摩擦系ノットの練習を始めた頃は紙面の解説程度の情報しかなく、取得するまでにそれなりの出費(=ルアーのロスト)を余儀なくされましたけどね(笑)


話を進めましょう。
この摩擦系ノットをマスターしたとして、結束強度は概ね70~80%ほど。
つまり20lbのラインなら14~16lbの力で切れます。
この時、リーダーが20lbならリーダーとの結束部でPEが切れますし、14lb以下ならスナップ(直結ならルアー)との結束部でリーダーが切れます。
ところがノットが不完全な場合はそれ以下の力で切れてしまう・・・。
特に現場で結んだ場合は気持ちが焦るからなのか、本来の強度が出ない人が多いように感じます。
実際、マズメ時のチャンスタイムやシーバスがボイルしている状況下などでは、気持ちが焦り、その結果が結束部の不完全さを招いてしまうのというのはある意味仕方のない事なのですが・・・。
短時間できっちりと結束できるスキルさえ身につけておけば問題はありません。
ラインシステムは自身の努力“だけ”で性能(=強度)をUPさせる事ができるワケですから、破棄するラインを使用し、毎日練習するぐらいの心意気が欲しいところです。


一方、誰もがすぐに習得可能な“電車結び”はどうでしょう。
電車結びはユニノット2回で完成する最も簡単な結束方法ですが、その強度は50%程度しかないといわれています。
つまり同じ20lbなら摩擦系ノットの14~16lbに対して10lbまで低下してしまうのです。
さらに・・・結束部(結びこぶ)が小さい摩擦系ノットに対し、電車結びのそれはかなり大きくなってしまうのですが、これはキャストありきのルアーフィッシングにおいては致命的な欠点で、ガイド抜けが極端に悪くなる=ライントラブルが多発する事に・・・。

つづく


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