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樋上真司 プロフィール

秋の代表格、河川の増水パターン その2
そもそも増水時というのは流速が増す事によって、
魚の付き場が明確になるのでポイントを絞りやすくなります。
さらに濁りが入る事によって透明度が低下、シーバスにとっては自身の気配を(ベイトだけでなく鳥などの外的からも)察知されにくくなるので捕食行動が大胆に・・・
つまりは時間帯に左右される事無く、高活性な状態をキープし続けるのですから“釣る事自体は簡単である”といえます。
ただ、雨さえ降れば何時でも釣れるのか?と聞かれれば答えはNO。
釣果を伸ばす為には雨量に合わせたポイントチョイスと釣行のタイミングがとても重要になるのです。


一般的に小さな河川ほど少ない雨量でも増水し、そのタイミングも早いという傾向があります(※)
※特に両岸を護岸された都市型河川では顕著で、一気に水かさが増す事があるので注意が必要です。
さらには収束するタイミングも早く、釣行するなら早めに動く事が大事になる訳です。
一方、大きな河川が増水するには、ある程度まとまった雨量が必要となり(雨量にもよりますが)、アナログのボリュームのように段階的なものとなるので増水のタイミングも遅れがちに。


さらに一旦増水してしまえば釣り自体が不可能になるほど荒れる事が多く、収束するのにも時間がかかります。
つまりは増水からの収束のタイミングを見計らって釣行する事が大事。
ただ、両者の性質の違いを利用し、上手く立ちまわれば(ポイントチョイスすれば)一回の雨でしばらくの間は爆釣劇を味わい続ける事ができるんですけどね。


増水時のポイントについては堰(立ち入り禁止や釣り禁止の場所もあるので注意が必要です)や水門といったものが見た目にも分かりやすくオススメです。
堰については河川に入ったシーバスの遡上限界点という事もあり、最も釣果が望める場所ですからね。
狙い目となるのは堰の落ち込み部分のような水深のある場所や、流れを遮るものの裏や流れの脇など、“流れが当たる場所に隣接した流れの弱い場所”。
そこにルアーの流し込んでいくドリフトの釣りがもっとも効果的です。


水門についても狙い目&狙い方は同じ。
ただ、異なる水質の水が合流するタイミング・・・例えば本流は濁っていないけど水門から流入する水は濁っているとか、本流は濁っているけど水門から流入する水は濁っていないとかのタイミングが最もエキサイティングなタイミングとなります。
これは増水と収束のタイムラグ(水門を小河川、本流を大河川と考えればわかりやすいのでは?)を意識すれば釣行のタイミングを計りやすいはずです。

つづく


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